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                  更新情報・お知らせ
                7/22を持ちまして今年度の小学六年生の新規入塾募集を終了致しました。
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                2014年受験を振り返って

                今年度の中学入試が終わりました。また新しい学年が始まります。その前に今年度の入試を振り返ってみます。
                生徒さん、保護者の方々、そして、支えていく私たちも、長く、辛く、苦しい一年だったと思います。
                まずは本当にお疲れさまでした。

                さて、桜葉塾では結果としては、かなり努力が報われたものになりました。
                生徒さんのことを理解しながら、ひとつひとつ対応していったことが、良い結果になったと、ほんの少しですがお力になれたかな、と思っています。
                さて、合格者数というと人数だけを見てしまいがちなものです。
                ですが、本当はひとりひとりにドラマがあり、私たちも、そのひとりひとりの生徒さんを理解しながら、思い悩みながら、
                時には困難な山を越えて指導して、受験を迎えていきます。
                だから、単に「〇〇中学何名」と言っても、そのひとりひとりに思いが沢山詰まっているのです。
                誰ひとりとして、楽に合格した人はいません。
                合格までにはいくつもの困難や悩みを、越えていかねばならないのです。
                今回はその中で少しだけお世話してきた過程を書いてみたいと思います。参考にしていただけたらと、思っています。

                まずはTくんから。彼は小4から桜葉塾にきた。
                名進研に通っていて国語の答案は範囲が決まっている漢字と語句はできるが、読解問題は殆ど丸はなし、全部アを選んだ方がいい!というほどだった。
                だが、授業では文章の内容がよく解っており、抜き出しや選択も1年から1年半でできるようになった。
                そのお陰でテストゼミでは上がったり、下がったりを繰り返しながらも結果がついていった。
                だけれども、記述の問題がどうしても貧弱な答えしか書けない。
                今の力だとテストゼミレベルの抜き出し、選択、記述がまんべんなく出るタイプの問題なら対応できるけれども、東海で求められる自分の言葉がいる記述には歯が立たない。
                失礼な言い方だけれども文章を書くことは苦手でセンスが無かった。
                こういう場合は生徒さんもある程度塾のテストの結果で満足してしまいやすい。
                お母様には何度も何度も力はついている、だからテストは取れる、だが東海の国語のレベルには記述の力が相当必要であると伝えた。
                こうして、六年生のときは、書くことを中心に指導した。
                はじめは、文中の言葉を使いながら、繋ぎ合わせるものをいくつもいくつもやっていった。
                書く力はそう簡単に身に付くものではない。
                まして、もともと国語がかなり苦手で、かつやっとできるようになってきた生徒はじっくりじっくりと力を貯めて貯めていかねばならない。
                1学期は名進研のカリキュラムがタイトなこともあり、頭が国語にいかないときもあった。
                そんな状態が続いたが、秋には文中の言葉をつないで複文にしていく(これが過去問の標準的な記述のレベル)ことはできるようになった。
                あとは本文の言葉を、本文の内容の意図に沿って書いていく記述をマスターすればよくなった。
                要約も力を入れた。
                ここまで来ると後少しである。
                このタイプの問題は模試では出題されないが、東海に行きたい!合格したい!と強く、強く思っていることで頭から出てくるものなのだ。
                最後は本人の、そして家族の、また我々の多くの人たちの思いが後押しして書くことができる。
                テクニックだけで書けるものではない部分がある。

                彼がこれなら書けるかな、という状態になったのはもう1月の終わりだった。
                顔つきも東海に行く引き締まったものになり、絶対に書ける。合格する。そういうオーラがあった。普段は優しいお母様に子供を東海に入れるという執念があったのも大きい。

                最終結果 東海中合格




                次はHくん。
                彼が来たのも小4の時だ。お兄様がその前に2年通ってくれた。
                その縁で桜葉塾に来た。算数大好きで算数はいくらでもやるのだが、国語はやらない。
                桜葉塾に来るときは甘えに来るような、そんな感じだった。
                理解力が高いし、友達がたくさんいて、人の気持ちも十分に分かるから物語だってできるはずなのだが、一向にまじめにやらない。
                普通は一度の授業に4.5題解いていくのに2題が精一杯。
                しかも女の先生には反抗して、それでいて甘える。男の子の横着いのはそういうものだが、彼には彼の事情があったのだ。
                こういう場合は無理に4.5問解かせても何の解決にもならない。
                話をしながら、彼を受け入れながら、授業を進める。
                そして必要なのは、彼の心の成長であることを彼にも説明して、それを何度も言うことだ。
                小4から入って小6の頭まで、結果が出なかった。
                先生が言うにはもうテストでもやれるという。すると何月頃だったか、小6の夏あたりの公開でようやく東海まであと2.3足りないくらいまできた。
                しかも、次も次もその成績を維持してきた。
                それでもさっきも話したが、東海は塾のテストで結果が出ただけでは足りないのだ。
                東海に求められるものがあって、その記述に対応するには彼の心の成長がどうしても要る。今のままだと合格できない。
                11月には理科の暗記物、社会を徹底してやった。
                直前は毎日来て、東海を受験する生徒と国語のいい記述を出す過去問を選んで解く。
                それが終わったら社会の仕上げ、理科の仕上げをひたすらやる。
                記述はいい記述を書ける。時間の配分もいい。そして夕方帰る。
                それでもまだぐだぐだとしている時もあったのだが、思いが通じる時がとうとうやってきた。
                担当の先生と後少しだね、と話していた。

                その日は東海の入試の3日前。
                眼が違うのだ。
                やっと、ようやっと、本気になった。
                僕は彼に「そう、今の気持ちなんだ。これが東海に行く子の気持ちなんだ。その気持ちを忘れないで、最後までがんばれ。」
                そういったことを話した。彼は大人になったのだ。

                最終結果 東海中合格


                                          塾長 瀧川















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